2016年2月5日金曜日

シックハウスは何も解決されていないのでは?

シックハウスは何も解決されていないのでは?
高断熱・高気密・自然素材でTVOCが軽く基準オーバーの現実
VOCの中でホルムアルデヒドだけがクローズアップされていますが、アセトアルデヒドやバラジグロベンゼンなどの数値が基準以上の住宅が多く建っています。新しい断熱材の施工翌日など軽くバラジクロベンゼンの基準を超えている例が多々あります。
ある県で展示場のモデル住宅、今はやりの温熱環境を考えた高断熱・高気密住宅で、自然素材一杯の家が、実はTVOCの数値が基準の6倍や4倍の住宅があることがわかっています。アルファ―ピネンの数値が高いことも影響していますが、全体で軽く基準を超えている現実をよく知ってもらいたいと思います。
密閉されているだけにこの数値の異常さは怖いものがあります。
シックハウスは何も解決していないといえます。
〇〇工法が良いというものではなく、空気を良くする技術が必要のようです。完全にクリアーした住宅がありますが、それは特殊な抗酸化技術が施されたものです。
自然素材を使うとか、換気扇をつければ良いというものではなく、完成後にVOC空気測定をするべきではないでしょうか?
測定し、基準内であるということがわかれば安心できる住宅といえます。
温熱環境をよくすること、これはとても重要であることは言うまでもありません。しかし、これで健康すべてクリアーというのははなはだ疑問です。測定をして基準をクリアーした安全な健康住宅であるとすべきではないでしょうか。
長井克之

2016年2月2日火曜日

健康は温熱だけでいいのだろうか?

健康は温熱だけでいいのだろうか?


最近、温熱環境をよくすると健康になるという動きが活発ですが、本当にこれで良いのだろうか、実に疑問です。住宅会社の営業の前線では、まことしやかに温熱環境を良くすれば健康になるというPRがなされていますが、ユーザーを欺く過剰宣伝になっている企業があるといわざるを得ません。ヒートショックをなくすことやアレルギーを改善することなどは事実ですが、健康はもっと奥が深いもので、真剣に詰めなければならないテーマです。第二のシックハウス問題(抜け道だらけ)にならなければよいがと心配しています。


長井克之